少し足を伸ばせば、という事で原爆ドームを目指した。
広島に住んでいた時は、バスや路面電車を使って訪れていたし、山口に住んでからは買い物に広島へ出向くときは車だったりしたので、「バイクってどこに停めりゃいいんだ」となって少し戸惑いましたな。
まぁ、これくらいの都会になると小回りの利くバイクの方が便利だったりして、バイク専用の駐輪場も沢山あるので、平和公園に近い駐輪場に停めて歩いて原爆ドームに向かった。
コロナも落ち着いたこともあって『世界遺産』を訪れる外国人観光客と、『平和教育』の一環で訪れる修学旅行の学生で賑わっている。
ここを被写体に撮影で訪れるのも何年振りだろうか。
最近見た映画が『この世界の片隅に』というアニメ映画だった。
戦時中から末期にかけての苦しい時代を背景とした物語の映画で、苦しいなりに一生懸命生きる人たちの姿が描かれていた。戦争色が濃いわけでも、反戦を訴えるような映画でもなく、日常を切り取ったようなストーリー性の高い映画。個人的には似た題材である『火垂るの墓』に匹敵するストーリーだと感じている。
『この世界の片隅に』は広島県の呉市がストーリーの中心で、当時の呉市であった大空襲や広島市に落とされた原爆、被ばくや戦災孤児の話もあったりでなかなか思うところがあり、ここ最近見返した映画の中で一番印象に残っていたので、映画の一場面に描かれていた原爆ドームへ広島に足を運んだついでに立ち寄ってみた次第だ。
10年以上前に住んでいた時と比べるとこの周辺は様変わりしてはいたが、この公園だけは変わらずのままだった。
今度は分別の着いた息子と訪れてみたい。