宇部市に所用があったので立ち寄ってみた場所。
この風景は映画シン・エヴァンゲリオン劇場版のポスターの風景と同一の場所だ。
作中のラストシーンが宇部新川駅だったという事もあってファンが訪れてずいぶん盛り上がったという話を聞いた。
映画公開から数か月が経っているので落ち着いているだろうと平日の昼間に訪れて駅舎に入って少しばかり写真撮影をした。俺のように聖地巡礼に来ている人は見かけなかったな。
回送の列車がホームの中で停車し邪魔になっていて、電車の撮影が目的なら良かったのだが今回の撮影だと「そこじゃない」感が満載で若干消化不足でしたな。
地方都市に繋がるローカル線で、しかも単線。
木造の駅舎も何処かノスタルジックな雰囲気が漂っていた。
大都市のように忙しなく列車が行き交うことも無いし、ごった返すほどの人もいない状態だったので、落ち着いて撮影が出来た。
何故この宇部新川駅かというと、作者の生まれ故郷だかららしい。
作中でも山口県の名酒「獺祭」が出てきたりと、正直県内に住んでいないと知らないし、見向きもしないような場所に山口県の事が映画に織り込まれていた。
20年以上続いた作品で監督としては自分の集大成として生まれ故郷を組み込みたい思いがあったのだろう。なんとなく理解できる気がする。
生まれ故郷を離れて初めて実感するのだが、子供の頃に通っていた道や近所の公園、田舎の駅などが以外にも新鮮な風景だったりするのだ。
左のポスターが一番目の写真とほぼ同じ場所。
実際にポスター通りの構図で写真を撮ろうとするならば、駅のホームからではないといけない。何よりも駅のホームなので線路が自分の足元に来るような構図にすることはまずできない。あくまでも『作画』だから切り取れる風景と言えるのだ。
駅から出た直ぐ近くの線路の歩道から似た写真は撮影できたので良しとした。
監督も小さな頃からこの風景を見ていたのだろうか。
記念にどうぞという事で切符を頂いた。
さすが駅員さんも巡礼者の対応に慣れていらっしゃる。