国民総自粛の連呼で世の中は引き籠らざる得ない状況に追い込まれた。
インターネットや家庭用ゲーム機の普及など娯楽は多様化してきた昨今ではあるが、家の中で過ごすにはその娯楽もあっという間に陳腐化し飽きてきた。
もうYOUTUBEや録画していたテレビ番組ももう飽き飽きしてきたところだった。
ネットサーフィンをしているとこのような記事を発見した。
『引き籠るのに飽きてきたら餃子を作れ!!今すぐにだ!!』
https://anond.hatelabo.jp/20200328190842
鉄風雷火の限りを尽くし三千世界の鴉を殺す嵐の様な餃子を望むか?
『餃子!餃子!餃子!』
よろしい、ならば餃子だ。
一先ず50個ほど作ってみた。
結果、足りない。
やはりこの記事でいうように80個は作るべきだ。
ただ在るコンテンツを消費するだけの無為な自粛生活。
そこに創造的な活動をするだけで、精神も肉体もかなり前向きになる。
そして、なによりも空腹が満たされるのだ。
さあ、今すぐ材料を買いに行け。
安心しろ。
食料調達は不要不急をうたう自粛の範囲には入らない!
むしろ急いで材料を買いに行け。急用だ。いま必要なことだ。
すぐだ、すぐに、だ!!
作り方は各々リサーチしろ。これだと思った記事を信用しろ。
世界は餃子の作り方で溢れかえっている。
いいんだ。こういう時こそお前自身の直感を試すんだ。
誰もお前を咎めなんてしない。
不格好でもいい、少々焦げても問題ない。
入っている具が均一でなくても良い。
肉が少なくて野菜が多くても良い。
いいんだ。
餃子はすべからく旨い。
そして何よりも、材料から切り出して自らが作ることに意味がある。
我々は渾身の力を込めて振り下ろさんとする握りこぶしだ!
だが、この暗い闇の底で2週間もの間耐え続けてきた我々にただの餃子ではもはや足りない!!
手作り餃子を!!
一心不乱の手作り餃子を!!
我々を自粛の彼方へと追いやり眠りこけている連中を叩き起こそう。
髪の毛をつかんで引きずり降ろし眼を開けさせ思い出させよう。
連中に餃子の味を思い出させてやる。
連中に我々の餃子の焼けるの音を思い出させてやる。
天と地のはざまには奴らの哲学では思いもよらない事があることを思い出させてやる。
一億人の日本人の鉄火鍋で餃子を焼き尽くしてやる。
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