蒼天遊々な旅

LIFE IS TRAVEL

秋吉台天体観測


仕事の休憩中に職場の先輩から天の川の撮影手法についての質問の電話が鳴った。
取り敢えず、一般的なF2.8、30秒、ISO3200と取り敢えず無限遠とだけ伝えて電話を切った。
丁度その日は梅雨の中休みという事か天候も良く、月齢も新月に近づいている中で星見にはまずまずのコンディションだった。
先輩は単独で秋吉台に向かうとの事で、丁度カメラを車に入れていたこともあり、練習がてらに俺も秋吉台へ乗り込むことにした。
先輩はカメラ初心者で、使用するカメラはコンデジではあるものの、スペック上、天の川くらいは撮影できるカメラを持っている。(一緒にカメラ屋に物色していたりする。)
こちらはNIKON1 V3だが、先日衝動買いした10mmF2.8を装備しているので、撮影トライには申し分ないタイミングだった。

想わぬところで、レンズテストするチャンスに恵まれた。
この日は、終始雲が流れて来ることは無く肉眼で天の川を確認することが出来るほどコンディションに恵まれていた。
今までも星を求めて深夜に何度か通ったが、一番シーイングが良かった。
この梅雨時では大当たりだろう。


早速撮影トライ。むむっ。天の川はとりあえず写っている様子。
装備は三脚固定なので1枚撮り。

うーん。高感度で長時間露光するとノイズが酷いなぁ。ダークフレームを撮っておけば良かった。
懸念はしていたが、やっぱりピントが甘い。
マニュアル撮影は出来るものの、レンズにはピントリングなんて付いていないので、カメラ本体のダイヤルを回して無限遠のところにゲージを持って合わすという手法。
そのゲージに合わせてはいるものの、撮影した画像は何処か甘い。
後から思えば、火星が見えていたので、輝度の高い星で拡大表示してピント確認をしておけば良かったが、そもそもモニタに写るかどうかは怪しい。
絞り開放で撮影しているので画的に甘いのか、カメラの表示にある無限遠が果たしてあっているのかは今後検証の余地はありそうだ。

色々と撮影のレクチャーをしたので、先輩の方も満足のいく一枚が撮影できたようで何よりだ。
そして何よりも満天の星空を直接目で見て楽しむことが出来たのは良かった。
やはり天然のプラネタリウムが最高である。


夏の風物詩、天の川。そしておまけの夏の大三角形
ベガが織姫星、アルタイルが彦星だね。
天の川を挟んで向かい合う二つの星。
もうすぐ七夕の季節。