蒼天遊々な旅

LIFE IS TRAVEL

星追い人

小学5年生くらいの頃だと記憶している。
当時、星座の伝説の本や星の本を持っていた記憶がある。
そんな時に父親から誕生日プレゼントで手に入れた天体望遠鏡
当時も天体観測というのは比較的ニッチな趣味で、当時の一時的な流行なのだろうか天体望遠鏡を持つ友人が少なからずいたが、結局長続きせず流行のテレビゲームなどに皆、没頭していった。



天体望遠鏡を手に入れたものの、取扱説明書に書いてあることは解らないことばかり。
月のクレーターを観測する程度で、結局それっきりだった。

説明書には木星土星が観測できると書いてあったが、空を見上げてもどこにそれらがあるのかちんぷんかんぷんで、試しに明るい星を導入しようとしても全くできず、そのまま押入れの奥にしまいこまれた。



成人してから自分で稼ぐようになり、カメラを趣味にしてから天体写真を撮影したいと想うようになったが、結局ここでもカタログを眺めるだけで終わってしまった。
何処から手を付けていいのかわからなかったのだ。


それから約二年前。
ふと出逢った周南天文同好会に入会し、それなりに天文の基礎知識も身に付け着々と準備が整ってきた。

そして実は昨年の夏。
実家に帰った時に押入れの奥を漁ったところ。

出てきたよ。天体望遠鏡
何やら英語で書いてあり、それはかっこいいなぁと歓喜した記憶がよみがえる。

箱に描かれた値札は29800円。
その上に貼られた販売店舗の値段シール9800円。
子供の知育用玩具にしてはそれなりに高価だ。
諦め半分で中を覗いてみたところ、すべての部品が揃っており、レンズはくすんではいるもののカビは発生していない。取扱説明書も保証書も付属している。
綺麗に磨いて・・・。

まぁ・・・。こうなるよね。
付属の三脚は貧弱で使い物になりそうにないし、刻一刻と移動する星を追おうとすれば、赤道義に載せればいいし、自由雲台なら目標天体への導入も何の問題もなく出来る予感。


約20年ぶりに日の目を浴びることになった望遠鏡。
あの小学校の時に手に入れた望遠鏡は、再びここに戻ってくるための伏線だったのか?
そして望遠鏡には復活を祝うかのように、周南天文同好会のロゴステッカーが貼られたのであった!!


因みにこの望遠鏡、MADE IN JAPAN。
アクロマートコーティングなどと書かれてあるし、実はなかなか良いものなのか?口径6cmなので初心者向けではあろうが・・・。
SPACE LANDというメーカー名で、販売元は同志社というメーカーだということが保証書を見て解った。
ネットで調べてもイマイチヒットしなかったなぁ?
詳しい人、情報求む。