蒼天遊々な旅

LIFE IS TRAVEL

回顧録 春のロングツーリング編 外伝 光の環編

10回の練習より、1回の実戦。
実戦にこそ、己の本質を見極めるすべがある。




これは、俺の哲学だ。
実戦経験で裏打ちされた能力こそが、本来のあるべき姿を体現させることができる。
その結果が良かろうが悪かろうが、兎に角その実戦で得るものは大きい。


鳥取から帰宅した後、再び九州への旅支度の中でバイクに搭載するタンクバックの中に、カメラとともに仕舞い込んだものがある。


LEDポイだ。



5月25日に本番を控えており、旅の最中に練習ができればと想った。
いや、練習ではない。
もし、キャンプ場で本番さながらの動きをしたときに、キャンプ場にいるほかの客がどのような反応を示すか試してみたかった。
大道芸の極意はそこにある。
何の関わりのない、ポイなんか興味のない人間の意識をこちらに持ってこれるのか。
立ちすぎるべきその足を俺の前に止めれることができるのか。


炎の勢いもない、ましてやBGMもない。
かつて俺は見たんだ。
ステージで主催側のミスが発生し、音が消えた中でも演技を披露し、会場を沸かせた大道芸人の姿を・・・。


九州の旅、一日目のキャンプ場。
そこには家族連れのキャンパーが沢山いた。
おもむろにLEDを回す。
今できる技をただただひたすらに繰り返す。

すると、やはりというか、予想通り光物が好きな子供たちが反応した。
本番はここからだ。口コミで広がるか。
そして、単純に珍しいからか、不思議な動きからか知らないが、子供たちが友人を呼び、そして大人を呼ぶ。このジャグリング道具の説明や、広島ポイ部のことを話しながら最近身に着けた不思議な動きを見せ、演技する・・・。
20名くらいの人たちを集めることができた。子供相手に体験コーナーなんかして一緒に遊んだりもできた。


いままでファイヤーでの演技だったが、LEDでも演目としてアリなんだ。
うん、イケる!なかなか手ごたえはあったぞ。


そして二日目の五ヶ瀬の里での夜。キャンプ客は少ないが、ここで出逢ったファイヤーパフォーマーのシホさんをお相手に、技魅せをすることができた。
そして家族キャンパー相手にも興味を持ってもらい、簡単ながらポイの体験教室を開くことができた。興味をもらってやってもらえりると嬉しいな。


普段あまり練習ができないから、いい練習になったし、いろいろと手応えがあった。


さあ!本番まであと少し!

この胸に鳴り響くドキドキは、恐怖感ではない。これは高揚感だ!


【輝く戦士たちの魂】