蒼天遊々な旅

LIFE IS TRAVEL

天体観測

不思議な縁とは、こういうものか。


かねてより天体なんぞ写真に撮れたら面白いだろうなと思っていた。


時折、秋吉台にカメラ機材と三脚を持って登っては、星の日周運動を写真に収めていた。
天体望遠鏡赤道儀を使って撮れば、もっと面白い写真が出来ると薄々感じながらも、あまりに専門的過ぎてどこから手をつけて良いのかさっぱりの有様。
機材に詳しくないし、星についてもまったくと言っていいほど知識が無い。こんな予備知識が無い状態で、天体望遠鏡赤道儀といったマニアックで高価な機材に勢いだけでお金をかけていいものかと不安に思っていた。それよりも、身近に詳しい人がまったくと言っていいほど居ない。
カタログやネットの情報だけではあまりにも不安な世界だった。


そんなもやもやを抱え、数年。



何の因果か、周南天文同好会(周天)会長の福永氏とお知り合いになることになった。


不思議な縁だ。


天文に興味があることと、カメラについて少しばかりの知識があることを告げたら、快く俺のことを受け入れてくれた。


そして先日、氏の自宅にある天体観測ドーム(!?)に招かれて天体観測させて貰った。


台風が接近していることもあってか決してよいコンディションではなかったものの、素晴らしいものを見せて貰った。

天体観測ドームに招かれる際に、自分のカメラを持参してくるように言われていたので持っていくことにした。


氏と同じNikon製のカメラを使っていることも在ってか意気投合。氏の持つD700は俺のD300とは姉妹機でかなり互換性が高く、ガチャガチャとお互いの機材を入れ替えて遊んでしまった。



早速、俺のカメラを使用しての天体写真撮影の教室がマンツーマンで開かれた。


もはや、『砲台』である。
その砲台にセットされる愛機D300。
まさか、俺の愛機がこんなことになるなんて夢にも思っておらず、ただただ唖然とするのみ。



普段まったくと言っていいほど使わない、ライブビューモードで限界まで画像を拡大してのピントを合わせ。ほんの少しのブレで星が点をなさなくなるので、状況によってはミラーのショックも影響になるそうだ。空気の湿度や温度、大気の状態も影響を大きく受けるという。
改めて、奥が深い世界だなと感じたし、このような条件をも加味している現在の一眼レフは非常に高性能だと思った。


早速、星の位置や、座標を元に撮影したいポイントへ天体望遠鏡を移動させる。
ライブビューやファインダーを覗くが何も写っていない。



しかし、カメラは人の目では見えない光を集めることが出来るのだ。



アンドロメダ星雲。



木星。中心に輝くのが木星。その両サイド左下から右上に見えるのが木星の衛星。


昴。



M57星雲。ドーナツ型!


そのほかにも、写真には写せていないが色々なものを見せて貰った。



そこには、天体望遠鏡でないと見えない世界が広がっている。



そんな世界が、男のロマンなんだろうねぇ。



ありがとうございます。
また、勉強しに伺わせて貰います。

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