ただ、時に身をまかせ、時間を費やすだけでは経験とはいえない。
迷い
失敗し
挑戦し
信じることを
繰り返していくことが
経験ではないだろうか？
初めて作った革細工の製品。半製品で既に裁断までしており、後は折り曲げて縫い付けるだけの工程だった。
そんな簡単な工程でも、とりあえず初めての俺は薄っぺらい説明書を頼りに作った。
結果としては散々だった。
仮付けのボンドははみ出して銀面に付着。
穴はまっすぐにあけられず蛇行している。
縫い方も、順序がばらばらなのでぐちゃぐちゃだ。
世に出せず、自分でも使えず。
それでも、ゴミ箱には捨てられず。
今は、普段作業している目の前の棚に鎮座している。
迷い、失敗し、挑戦し、信じる。
どれも選ぶ道としては苦難を伴う。
しかしながら、苦難なしでは何も得られないのだ。
