蒼天遊々な旅

LIFE IS TRAVEL

恐竜


山口県立美術館で恐竜展があるとの情報を聞きつけて足を運んだ。






昔子供の頃に恐竜の図鑑なんかを眺めていたなぁ・・・。
丁度、恐竜映画のジュラシックパークなんかが流行っていたこともあって、それはそれは興味津々だったが、現在で似たような生物と言えばせいぜい家の壁を這い回るヤモリくらいで、この大きさに何故縮んでしまったのか全く理解できなかった上、たった一つの隕石の落下で地球が火だるまになって絶滅の憂き目にあったことをさらに知って、『諸行無常よのぉ・・・』と子供ながらに想ったもんである。


恐竜の全身骨格を見るのは生まれて初めてで、昔々の太古の時代にこんな生物が沢山生きていて、それが何億年の時を経て今の世に現れるとは、何とも不思議な感覚に包まれる。


カメラ片手に山河を駆け廻り、こんな大きな動物に遭遇したならばびっくりたまげて腰を抜かすに違いない。
ガタイの大きさは象並だし、いかんせんとても実在したとも思えぬディティールの骨格。
ただの爬虫類とはいえ、今の世に肉食草食混在でこんなものが闊歩していたならば人間はこのような巨大な捕食者に追われ、さぞかし肩身の狭い生物だったに違いない。
今の自然に対する人間の悪態を見れば、むしろそちらの方が良かったかも。




想えば、この後数億年後、こういう形で人間の骨格が標本化され、人類並に進化した魚類か両生類か何かに、『なんだかかっこわりーなー』なんて言われる日が来るのかもしれない。

タダの骸骨だが、あまりにも武骨なそのディティールは現在のどの生物と比べても歴然として恐竜の方が格好が良い。


今回は草食系の恐竜ばかりだったが、牙むき出しの肉食系の恐竜骨格も見てみたい。