先日の話・・・。
雪景色を撮影しようと、鹿野にある長野山に足を運ぶ。
道中雪がちらほら積もっており、予定通り登山道入り口から6ｋｍ先の山頂へ車を進める。
うっすらと積もった雪の上をダイナミックに進む。なかなかいいテンポだ。
交通量はほぼ皆無と言っていい山道を進むにつれて雪の量が多くなり、さらに坂道の勾配もきつくなってきた。
ワイルドすぎる雰囲気に不穏な予感がしたので山頂まで2ｋｍ地点で引き返すことに決めた。
がだ。いかんせん狭い一車線の一本道。そうそうに向きを変えるのは無理なようだ。
ひとまず少し手前にあったカーブに離合できそうなほどのスペースがあったため其処を目指そうとバックで後退。
雪道だとこれが何とも難しい。道は白一色だし、イマイチ今まで走ってきた轍に入らない。
右へ切れば切りすぎて、左へ切れば切りすぎて。
そのうち雪深い一角にズゴッと突き刺さってしまった。
ぬぬ。
抜けない！
前へ行こうが、後ろへ行こうがタイヤは空転するばっかり。
やっちまったい。
運よくレジャーシートを持っていた為、タイヤの下に引いてみるも、まったく効果なし。
雪かきして周辺の雪を取り除いても動いてくれない。
【雪に嵌って動けないの図】
パッと見たところ、勢い付けて抜けれそうなんだけどなぁ。
携帯電話を見てみると、お見事。
『電波無し！』『電池残量30％』
そして最新鋭の車は親切にこんなことまで表示してくれる。
『走行可能距離145ｋｍ』
日も傾いてきたし、雪もちらほら降ってきた。
嗚呼・・・どうしようもない現実だけが転がっている。
車の中で携帯電話の充電。日が暮れてしまうのと、アイドリングで燃料が少なくなってしまうのを恐れて、ギリギリ50％まで回復。
そして、夕暮れ時の雪中行軍を開始した。
下山したところで電波が通じたのでJAFと嫁さんに連絡。
JAFは周南市から駆けつけてくれるとのことで一安心。
しかし、到着まで2時間近くはかかるはずだ。
どうするか。
もうこの場でじっとしていると寒いので、再び元来た道を戻り、車まで向かった。
正月のテレビで高倉健が出演する『八甲田山』を見ていたのだが、あれと比べれば長野山の雪中行軍なんて常夏の海岸ではしゃぐようなもんだ。
【JAFに助けられるの図】
いや、しかしJAFに入ってて良かった。
こういう時に本当に助かったと思うね。
このクソ寒い中、ありがとうございます。
JAF絶対おすすめ。会員になっていたので、救助料無料でした。
途中まで駆けつけてくれたお義父さん、お義兄さん・・・心配お掛けしました。
今度からもう少しリサーチして雪景色に挑もう。（←懲りてない。）
