蒼天遊々な旅

LIFE IS TRAVEL

スランプ

一時期(現在進行形な部分もあるが)写真を撮っても納得いかないことが多かった。
定期的に来ていたスランプめいたものだ。
特に、今回は酷く何を見ても、何を撮ってもいまいちだった。
「どうすればもっといい写真が撮れるのか」
「いい写真と何なのか」
「何の為に撮っているのか」






ある時、美大に通っている女の子と焚き火を囲い話をすることがあった。
彼女は絵画を専門にしている人だった。
自分が歩んできた道とは全く違う道。
自分が歩んでみたかった道。行動を起こす前に諦めていた。


その夜、いろいろなお話をすることが出来た。
「もし、スランプに陥った時、どうする?」と質問を投げかけた。




「描く。描きまくる。」
即答。



あっけにとられたのと同時に、一発殴られたような感覚だった。


きっと、迷っている暇なんて無いんだ。
彼女の進む道はそんなことで立ち止まれる道ではないんだ。

「がたがた言わず、カメラを構え、ファインダーを覗く」

彼女が書いていた作品。題材はファイヤーパフォーマンスをしている人だそうだ。
迫力満点。マジでポイを回しているところや。
今年ある大学の文化祭の為の作品らしい。
全長10mの巻物状の紙に絵を描いていた。
完成したところ、みたいなぁ。