蒼天遊々な旅

LIFE IS TRAVEL

ある煙突の行方 はじまり

毎朝出勤する道中に、煙突のある工場がある。
なんの工場かは分らない。
其処には三本の煙突があり、そのうち一つは煙を吹くこともなく、たたずんでいた。


今年の初めから煙突の足元に足場が組まれ、なにやら作業が行われるようだった。


通勤の度にその様子を伺うと、足場が次第に上へ上へと登っていく。


【朝の車窓から見上げる】
とうとう足場は半分より上に来てしまった。
煙突全面に足場を組まず、ドーナツ状に組んだ足場を少しずつ少しずつ上へと持って上げる。
その間に、煙突に変化は見られない。
簡易的なエレベーターがついており、それで足場へ人を運搬するのだろう。



あの足場が頂へ到達した後、何が起きるのか。


そしてあの煙突はどうなってしまうのか?