
山頂で大学生と思しき男子グループが高い岩に立って山に向かい、女の子の名前を叫んでいたら、遅れてその声がお鉢の奥からはっきりと返って来た。
「すげぇ・・。」
と思わずこぼしたら、
「ちょっとやってみてくださいよ。」
と、彼らにけしかけられたので立ち上がり、腹の奥から大声で
「やっほーーーーー!」
と定番の掛け声をお鉢の奥に叫んだら。
「やっほーーーーー!」
と、遅れてお鉢の奥から返って来た。
「すっげー・・・。」
息子と男子大学生、そして俺はその場で何故か笑い転げていた。
くだらない青春の一ページ。