蒼天遊々な旅

LIFE IS TRAVEL

山行記 右田ヶ岳 天徳寺ルート→片山裏ルート (4/18)

新緑に染まる天徳寺の境内。天徳寺ルートから石船山を目指す。

境内の大銀杏もいつの間にか新芽が育って、若葉色に染まっていた。

巨木だと下から見上げるとその枝振りだったり、葉の多さだったりで圧巻だ。

ミツバツツジも所々で最盛期。場所によっては花弁が落ちていた。

石船山の大岩を登る。

気温も高くなってきてずいぶんと汗ばむようになってきた。

振り返ってみるとこの時期らしく雲一つない天気の割には霞んで遠くまでは見渡せない状態であった。

前衛峰・石船山山頂へ到着。

以前、ハックルベリーの店長がテレビの取材班のガイドをやっていたのだが、その時の番組を見てみると、天徳寺ルートから石船山を越えて、そのまま片山道へ降り、勝坂本ルートを登るルートを辿っていたのを思い出して、せっかくなので石船山から片山道へ抜けるルートを探訪してみることにした。

往路で石船山を下ると西側に砂地の急斜面があり、そのルートを下ると忠魂碑ルートというルートに入り、片山道入り口に到達する。ビュースポットの双子岩よりも北側は深い谷で、大分昔に双子岩の上から向かいの尾根までスラッグラインをやっていてガイドロープがいまだに残置されている。石船山を抜けてから周囲をよく観察すると、このスラッグラインが掛かっている尾根へのルートを見つけた。

一部砂地になっているため足元に注意しながらその尾根を下って行く。

意外にも踏み跡はあったので確信に変わった。

落ち葉が少なく一度露出した踏み跡はなかなか消えることが無いようだ。

双子岩を対岸の尾根から望む。本当にそっくりの岩。

今度またあの下の回廊に登って写真を撮ろうかな。

スラックラインのガイドロープが設置された支柱。もとは何の支柱だろうか。

ここ最近付けられたようなものでもない見た目だが。

看板の支柱っぽいが、はて。

そのガイドロープが行く先は双子岩の根元。

しかし双子岩をこちらから望むのは初めてだったが、かなり深い谷のようだ。

双子岩の回廊からは恐ろしい雰囲気で覗きこむのもためらった記憶がある。

踏み跡を辿り、登ってきた高度を一気に下げていく。

使う人がいるのか、踏み跡はしっかりしていた。想定していたよりも下がる。

と、片山ルートから入山後10分ほどで行きつく砂防ダムに合流した。

確かに、だいぶ前に道っぽいところがあるのに気が付いて気にはなっていたんだよな。

ここにつながるのか。

そして素直に片山道を進む。

知らない道を探訪するついでに片山道の一部に、木が組まれ誤って入らないように塞がれていたルートがあって、実はこの先を抜けれるという話を聞いていたので、勝坂ルートには入らず、その未踏ルートを辿ってみることにした。

わざと塞がれているという事は難易度が高めで、そちらに迷い込まないようにするためだと思われる。ヤバければ引き返せばいいだけなのでその未踏ルートに分け入った。

うーん。水流の跡なのか踏み跡なのか微妙なところ。

それらしい道を進むと、所々にテープが巻いてあった。

隠されたバリエーションルートだったようだ。

さらに進むとシダの生い茂る砂道から荒々しい岩場のルートに様相が変わってくる。

ロープも貼られているが、半分朽ちているのであまり信用せずに安定した手掛かりで慎重に登って行く。

結構な急坂。南を向けば先程までいた石船山よりも低い高度だ。

道なのか、そうでないのかははっきりしないが、進めないわけではない。

時折設置されたロープがその確からしさを示す。

直登並みの急斜面、荒々しい岩場の連続。

ルートが違うと違う山のようだ。

あれだけ通い慣れた右田ヶ岳なのにバリエーションルートに入ると途端に緊張感が走る。

ああ、この絶壁感が写真じゃ伝わらない。

急峻な岩場に取りついて登って行く。初見という事もあってか、かなり足腰に負担がかかっている。かなりしんどいぞ。

大岩を乗り越えて一枚。

振り向いたら正面に勝坂の大岩のテラスが眼前に広がっていた。

それでも高度が稼げていない。

と、途中でルートが合流した。合流したルートは片山ルートだ。

ここを進めば西峰に取りつく。しかし片山道からこちらの裏ルートへは分岐が分かり辛く、入り込むのは難しいだろう。それ以前に、岩場がきつすぎて下山では使いたくないルートだ。

片山道も久しぶりに登るがなかなかこちらも急峻で、初のコースを登ってきた体にさらに負担をかけてくる。

はぁ。ようやっと片山ルートの分岐点に到着した。

西峰から主峰を望む。いや~ここまでで結構バテバテになってしまった。

流石は右田ヶ岳、初見ルートだとかなり身体的負荷が高いですな。

西峰から主峰への小道。またここから下がるんだよなぁ。

バテバテの体にアップダウンはかなりの負担。

息を切らして主峰の入り口まで。

新緑とミツバツツジが綺麗だった。

ようやく登頂。久しぶりに時間をかけてしまったな。

強風が吹いていたので国旗は掲揚されていなかった。

息を落ち着かせながら湯を沸かし、コーンスープを飲む。すごく体に染みる。

登頂が遅かったこともあって常連さん達とは出会うことも無く、山頂は独り占めだった。

空を見上げれば日輪。空が霞んでいる証拠だな。

バテバテの体をクールダウンした後、下山は無理せず塚原ルートを下山。

風が吹いてくれていたのでだいぶ楽だ。

バテバテだったのであまり写真は取らずにさっさと高度を下げる。

霞んではいたが登山日和だったな。

新緑も眩しい。

しかし、久しぶりにばてた右田ヶ岳だった。

 

〇往路 天徳寺→片山裏ルート

走行距離:3.02km

走行時間:1:33’21”

平均ペース:30’49”/km

消費カロリー:243Kcal

平均心拍数:157bpm

 

〇復路 塚原ルート

走行距離:2.18km

走行時間:37'27"

平均ペース:17'31"/km

消費カロリー:145Kcal

平均心拍数:129bpm

 

 

往路で大きく登ったり降ったりだったので総上昇量が583mだった。

アップダウンあると体にきついな。トレーニングエフェクトも『Overreaching(やり過ぎ)』が出た。二日連続で負荷の高い登山するとこうなる。下半身から背中まで筋肉痛になってしまっているので、データが示すように休息は十分に取らないと真のトレーニングにはならないようだ。筋肉痛は大したことないけれど、いったん治まるまでお休みやな。

 

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