スマホを新しくしたことで今まで使っていたスマホの入りが悪くなったので新しく設計をし直してケースを作成。
以前のケースはカツカツで入ってはいたのだけれど、スマホ本体の傷防止にカバーを付けると収まりがいよいよ悪くなってしまった。
個人的に今までの使っていたスマホケースに使い慣れてしまっていたので基本設計は概ねそのままだ。
8年前に作ったのが2代目で今回で3代目となるスマホケースだ。
デザイン的にはこの初代のスマホケースが一番好きなのだが、材料が無いので無理だった。
改めてデザイン画をおこして寸法を微調整。
大きな変更点は無いので一気に仕上げることが出来た。
吊り金具はしょっちゅう破損していたので、在庫が残り一個となったイタリア製のロック付の頑丈な金具を贅沢に使用。取り付け部分のベルトも厚さのある革を使用して破れに対する強度も上げた。
革細工を始めた頃に最も影響を受けた職人の石を埋め込む技法で色鮮やかな石を取り付けてアクセントに。
石は各地のイベントで出逢った品々。素材は常にアンテナを張ってないとなかなか手元に集まらないんだよなぁ。
外周の縫いは『ダブルループステッチ』という技法でゴージャスな雰囲気に仕上げ、2代目との差別化をはかった。
薄く細く切った革のレースを縫い糸代わりに編み込みながら進めていく技法で、見た目はとても良いのだが、個人的には摩擦に強いとは言えず、リペアも大変なので主要部品の組み付けに使う事はほとんどない。
何よりも一歩進んで半歩下がるような運針になるので非常に時間と労力、革レースの資料量が多いため、コストが掛かるので全周にわたってやるのは本当に久しぶりだった。
お陰で指が痛い。今の気持ちとしては二度とやるかといったところだ。
雰囲気的には一回り大きくなったように見えるが、外周に施したダブルループステッチの影響も大きい。新旧同じヌメ革を使用しているので8年の経年変化はこれくらい出ることになる。
2代目は暇な時にリペアしてモバイルバッテリーケースにでもするかな。
取り付けているコンチョはお気に入りなのでパーツ取りするか・・・。
比較的間を開けず次の革細工の制作に取り掛かれたので、勢いもあってか完成までのスピードが速くて、仕上がり具合もそこそこ良くできたな。
やっぱり定期的に何か作ってないといけないなぁ。
この不思議に光る石がお気に入り。
新しいスマホに対しても少し大きいので、スマホを買い替えても当面使えるだろう。
と想って2代目も作ったのだけれど、どうなるやら。
こういうマチの薄い縦長のケースって、スマホを入れる以外の使用用途が浮かばないんだよなぁ。