寒波のピークが過ぎようとした頃と休みがちょうど重なったので、雪遊びに十種ヶ峰へ。
オートキャンプ場の一番下の駐車場へ駐車し、スキー場へ入る。
青少年自然の家の駐車場がスキー場へ入るには一番近いが、急こう配の坂を車で上ったり下りたりするのはちょっと危険な感じがしたので、徒歩で移動した。
オフローダーが山頂までの車道を走っているようだったが、登山客らしき人は自分と二人組のパーティーだけで、辺りは新雪に包まれていた。
準備が整ったので先行して登山道を進む。
今回はスノーシューで遊ぶのが目的だったので、雪面の多いスキー場を遡行して山頂を目指す。
広々した雪面を独り占めしたかったのもある。
前回子供と遊んだスキー場だ。
新雪そしてノートレース。やった一番乗り。
雪面をかき分けて突き進む。
積雪はここで30㎝くらいか。ラッセルを強いられる積雪でもないな。
天気は寒波のピークが過ぎたとは言え、雪が舞っている。
風も穏やかで、前後不覚になるほど強くは降ることは無いだろう。
何よりもスキー場のど真ん中を突き進むので迷うことも無い。
並走する車道を下れば駐車場に行きつくし、雪山のスノーハイクをのんびりしようとしたら降雪時の十種ヶ峰は丁度良い山だ。
独り占めの雪道を足跡を付けながら突き進む。
スノーシューを履いていることもあってかツボ足にもならず、足取りは想ったよりも軽い。
行く先は誰も通っていない道。
太陽が雪雲で陰っていく。
時折強く雪が舞い降りてくる。
風は無いので穏やかだ。
辺りに耳を澄ませても聴こえてくるのは雪を踏みしめる足音だけ。
もう倍くらい新雪が積もっていたら、ラッセルを強いられていたのかもしれない。
新雪で足をとられず進めるのも、浮力があるスノーシューのお陰か。
装備で言うと携帯性に難があるが圧倒的にワカンよりスノーシューだ。
ひたすらスキー場を遡行する。
本来ならシーズンなのだろうが、コロナ禍の影響もありスキー場は営業していない。
元々からスキー場の頂上までリフトがあるわけでも無いのでリフトがあるそれより上はバックカントリースキーヤーのような人が登ってくるだけだろう。
入り口から孤独に雪面へ残してきたトレースが誇らしい。
スキー場頂点の電波塔から横に逸れ、樹林帯に入る。
本来なら登山道があって道としては分かりやすいのだが、こうも新雪で覆われると道を見失いそうになるな。
常に冷たい雪や風に吹きつけられているなら霧氷になるのだろうけどそこまででは無いようだ。
8合目広場と合流。それ以降は兼ね嘉年ルートからか、神角ルートから来た登山客のトレースだろう。
山頂まであと少し。
権現様に挨拶をして山頂へ。
雪にまみれて山頂到着。
普段だとあの平地で休憩だけど、こんな天気なので長居せず一息ついて下山することにした。初めて来たときはこの写真の右側に見事な雪庇が出来ていたのだけれど、昔と比べると雪の量も少なくなってきているのかな?
降雪時の休憩方法を考えておきたいなぁ。
こんな吹きさらしで湯を沸かしてラーメンなんてさすがに出来なかったな。
下山は一部車道を通って下山。
車で登ったりしたら面白そうなんだろうけど、とてもじゃないが2駆のCX-8じゃ無理があるだろうな。スタッドレスタイヤも今期でおしまいなくらいの寿命だしね。
雪降る中のスノーハイキングも悪くない。
晴れていたら白と蒼空のコントラストが鮮やかで綺麗なんだろうけど粉雪舞う風景もなかなか良いもんだ。
もと来た道へ戻ってきた。
降雪は多いが、吹雪くような振り方ではなく静かに落ちてくる何とも幻想的な辺りの様子に見とれていた。
スノーハイキングを堪能できた山行でとりあえず満足。
○往路:スキー場を遡行
走行距離:2.68Km
走行時間:1:33’15”
平均ペース:34’38”
消費カロリー:212Kcal
平均心拍数:139bpm
○復路:電波塔舗装路を経由してスキー場へ
走行距離:3.11Km
走行時間:55’04”
平均ペース:16’43”
消費カロリー:171Kcal
平均心拍数:119bpm
とりあえず雪山登山のやりたいことであった新雪を歩くというところは出来た感じだ。
今シーズン行った深入山もガリガリだったし、新雪をかき分けてというには程遠かった。
キンキンに固まった雪道をアイゼンとピッケルで確保しながら行くのも良いが、フカフカの道をかき分けていくのも雪山登山の面白さの一つだ。
晴れていれば、雪見をしながら昼食だったがこうも降雪があると如何ともしがたいな。
今回は山行時間も短いため、大したことなかったし、空腹感が出るなら行動食だけで凌ぐのだが・・・。
ツェルトを広げて風雪をしのいで昼食、というのも実戦でやってみる価値はありそうだ。ツェルトを保険代わりにいつも持参はしているけれど、いざ設営しようと思ったらペグなんか入れてないしね。
非常時は木の枝でも使ってペグ代わりにするんだろうし、もっと言えばかぶってでも凌ぐんだろうけど、計画的にツェルトを使ってみる、というのは今まで考えもしなかったな。
いや、使った事はあるんだけどね。
この時はジュラルミンペグとストックで設営してみたんだけど山域でこういう取り回しを綺麗に出来るのかはちょっと謎だな。
いろいろ調べてみて、今後のテーマにしてみておこう。