今、話題超絶沸騰中のダイソーメスティンを遅れながら導入した。
メスティンとは飯盒炊爨できる調理器具の一つで、トランギアというメーカーの物が火付け役だ。
数年前、『山と食欲と私』という登山と食事をメインとした漫画に登場したのがこのメスティンを知ったきっかけ。
その時すでにソロセット焚を導入していたので「ふーん」くらいの認知でしかなった。一応色々と調べたが、価格は1600円程度のもので、クッカーとしては安い分類になるだろう。
飯盒以外にもいろいろな調理が出来るんだってさ。
しかしだ。とにかく気に入らなかったのが『購入したらまずバリをとろう!それがメスティンを導入するための儀式だ!』などとのたまって嬉々としてフチに取り残されているバリを紙やすりで仕上げていく記事の数々。
バリとれバリとれ・・・。もう飽き飽きだ。
憤慨した。とにかく憤慨した。
ふざけるなと。
こと、モノ造りの世界に身を置く者として、バリはとれよと。
そんなのは基本中の基本で、今更この場で多くを語ることも無いくらい基本が出来ていないポンコツ工業製品としか見れなかったのだ。
それが愛おしい?アホか!
そんな顧客を舐めきった商品に1600円も払えるか!と、思ったのである。
しかしながら世間は流行に流されて、バカ売れ。
もうバカ売れ。SNSで『いいね!』が欲しいから馬鹿の一つ覚えの様に買い漁るわけだ。
色々なメーカーから同じようなものが次々と販売され、レシピ本まで発売され、朝のワイドショーにも紹介される始末。
昨今のキャンプブームが輪をかけて人気を後押しした。
そんな中で突然100円均一のダイソーがメスティンを今年の6月に販売開始したのだ。市場はパニックだ。
アウトドアメーカーから発売されているメスティンと比べると一回り小さいが、価格は500円。1/3の値段だ。しかもバリなどの処理もしっかりとしているそうで評判がすこぶる良かった。
丁度、職場でもキャンプブームの真っ最中で、先輩とゆめタウンのダイソーに置いてあるという情報を聞きつけて、最後の2つを先輩と一緒に購入した次第。
え?クッカー何個目よって?良いんです。500円だから。
早速開封。トランギアのメスティンよりも一回り小さい。
丁度1合分のお米が炊ける、まさしくソロ用のクッカーだ。
ハンドルを伸ばすとこんな感じ。しっかりとハンドル部分もシリコンゴムが取り付けられている。
気になるフチ部分。うーん。手にかかるようなバリが無い。
仕上がりは悪くない。むしろ500円にしてはいい出来だ。
アウトドアメーカーの物と比較できないが、500円という価格にしては頑張っている方なのかな?
で、米を炊いてみる。
ダイソーで売られている固形燃料を使うと、半自動で出来るそうだが固形燃料までは買っていないのでいつものバーナーで炊飯開始。
米は1合に対し200mlの水を入れて最低30分ほど米を浸しておく。
固形燃料の場合は30gの燃料が燃え尽きるまで火をかけていると自動で炊飯完了となるそうだ。
個人的にバーナーを使う場合は弱火~中火で沸騰させる。吹きこぼれてくるので重しをのせて蓋を抑え込む必要がある。
上にレトルトカレーをのせて熱の有効利用する。
そのうち吹きこぼれが無くなり、ちりちりと音が鳴り始めたら火を止めて、タオルに包みひっくり返して15分ほど蒸らすと完成だ。
仕上がりは・・・・。
おお、ええやん。ばっちりな炊きあがりになっている。
鉄臭さや焦げ付きは特に気にしていなかったのでシーズニングせずにやってみたが、特に問題は無かった。
箱の仕様にはアルマイト処理はされているようで、多少は焦げ付きにくいようにはなっているようだ。
うーむ。恐るべしダイソー。
ダイソーにもアウトドア区画があって色々と使えそうな道具があったので今度ゆっくり見てみようと思う。(今更買うもんないけれど。)
見た目も良く、ともかくコンパクトだし使い勝手はいいのかな?
今度本屋でレシピ本見てみよう。
まぁ、普段キャンプで米なんてあんまり炊かないし、なんなら3合炊きの本格的なクッカーも持ってるしねぇ・・・。
そもそもキャンプも最近まともにしてないし。
山で米炊くのかよって話にもなるし。
メスティンに関してはこのダイソーメスティンで十分満足なので敢えてアウトドアメーカーの物までは購入することは無いだろう。
ちょっと話題のアイテムに手を出してしてみたよ、というお話。