10年前に製作して使い続けていたキーケース。
糸やかがり(周囲のレースの飾り)が擦れてボロボロになってきていた。革自体も手入れはしていたものの、ひび割れが目立ったりと痛みが激しい。
ずっとポケットに入れていたから、というのもあるのだろう。
修理をと思ったが、かがりを直すと色がとても変になるので思い切って新しく作るようにした。
スケッチブックに残していたデッサンと図面。
この寸法を元に各部品を切り出す。
今回は修理がしやすいようにかがりで固定せず通常通り糸で縫い合わせていくようにした。
あっという間に完成。
10年前に使っていた時よりも摩擦に強い糸を使っているのでもっと長持ちするはずだ。
古いキーケースに埋め込んであった貝殻を装飾した綺麗な板は長年の使用で摩耗し、割れていたので泣く泣く処分した。
今回も石売りの行商をしている友人から手に入れた綺麗な石を埋め込んだ。
彼とも知り合って10年近く経つが未だに連絡先を知らない。
突然道の駅とかで各地のイベントで出逢うのでその度に石を購入している。
そろそろ在庫の石が無くなってきているので仕入れておかないとな。
彼は元気でやっているのだろうか。
そうそう。このキーケースを作った時も、インフルエンザで1週間出勤停止を食らっていた時だった。部署でインフルエンザが蔓延し感染の可能性があるという事で休業になったんだっけ。俺自身はインフルエンザにすらなっていなかったので今のように暇を持て余していたんだ。
この時もものすごく不景気だったし、懐かしいな。
比べてみるとこのキーケース、かなり使い込んだんじゃないか。
今回リメイクしたキーケースもどれだけ長いこと使えるか楽しみだな。