後輩君がマッターホルンへの登頂を果たし無事下山したとの報が届いた。
この連休を使って海外遠征との事だった。
お見事。
普段サラリーマンの素人が海外の名峰の頂へ到着するというのはなかなか大したモンである。
今できることに全力で取り組み、楽しんでいる姿は羨ましくもあり眩しい。
もう少し若ければ俺も、と想う所だが俺は俺なりに楽しもうとも想える。
彼が持つ逆境や苦難の中、右田ヶ岳から登山を始め山屋として目覚めた。
その姿に少なからず影響を受けた俺も今は自分なりの山行を楽しんでいる。
『同じ趣味なら、いずれどこぞの山の山頂で出逢うこともあるでしょう。』
そう言いつつもその願望はいまだ叶っていない。
お互いの関係性と距離感を考えて、敢えて一緒になって山行を共にはしなかった。
誘わず誘われずが暗黙の了解だったのかもしれない。
恐らくそれはこれからも続くだろう。
遠巻きながら、彼の山屋としての成長を応援したい。
