夜明けを目指し一人山道を進む。
風は無く気温は低い。
吐く息がヘッドライトで照らされて白く霞む。
夜明けまであと少し。
西の空には満月が沈もうとし、東の空は明るんできた。
山頂で湯を沸かし、陽が昇る瞬間を待ちわびる。
と、前方の岩陰から山友のS君が帰省中の友人一人を伴って現れた。
お互い今年初の登山。気が合うね。
初日の出は拝むことは出来なかったが、今日は綺麗な朝日を拝むことが出来た。
山頂の人はまばらだったが、聞くところによると、元旦の朝はかなりの人でごった返していたそうな。
静かに朝を迎えたいなら、特段初日の出に拘ることも無かった。
帰りは3人で勝坂コースへ。
岩のテラスまえの岩壁をクライミングする。
国道沿いを歩いて帰るのは退屈なので、片山コースを紹介した。
山の中を歩く時間が長いので、こちらのルートがお勧めだ。
もともと塚原ルートを往復しようと想っていたが、勝坂の岩のテラスに立ち寄るという事で便乗して同行することになったが、初めて勝坂を復路で使う事になった。
あれやこれやと話をしながら登山をするのも良いもんだ。