新年初登山は例の如く、右田ヶ岳。
ルートは初心を忘れない様に、初めて登山をしたルートを辿る。
日の出と共に入山。
石船山にある石仏が朝日に照らされる。
気温が低く、空は雲一つない時に現れる雲海が眼下の街並みを覆っていた。
右田ヶ岳から見える雲海が素晴らしいという話を聞いてはいたが実際に目にするのは初めてだった。
石船山山頂から右田ヶ岳主峰と流れる雲海を眺める。
時折見せる自然現象は荘厳だ。
雲海と言うよりもまるで大河の様な佇まいで、ゆっくりと雲が下流へ流される様は映像として残すには非常に困難だった。
右田ヶ岳がモルゲンレート(朝焼け)に染まる。
途中、話をした登山客によると初日の出よりも景観が良かったそうだ。
徐々に高度を上げる朝日を浴びて山頂を目指す。
やっぱりサボっていたこともあってかいつもと比べてペースが上がらない。
やっとこさの想いで山頂へ到着。
相変わらず山頂は登山客で賑わっていた。
山頂で温まりすぎた体をクールダウンさせる。
眼下に広がっていた雲海は徐々に薄れて行った。
遠くは徳山湾、日向灘。惜しい事に九州の山並みは見えない。
山頂での観望を済ませ下山を開始。
今年一座目の山行。
下山中に常連さんと新年の挨拶を交わすことも出来たし、天候にも恵まれ一度は見てみたかった雲海も見えて出だしはまずまずだ。
今年もこれからも、きっとお世話になる山だろう。
健康で安全に楽しく。今年もよろしくお願いします。
山道は基本開けている箇所が多いので、雲海を横目に楽しみながらの山行となった。
上流にある徳地の気温が低いこともあるのだろうか。
防府を横切る一級河川の佐波川に沿って雲海が現れる。
右田ヶ岳北壁から見る山口市内の街並みも霧に覆われていた。
盆地の中にある山口市から徳地まで霧が立ち込め、佐波川の流れに沿って防府市へ流れ込むのだろう。
明け方直前は防府市市内も霧に覆われている事が多い。
この時期であれば、雲海で有名な三次の高谷山の様な雲海を望める可能性が高いが暗闇の中を登山せねばならず、なかなか機会に恵まれない。