蒼天遊々な旅

LIFE IS TRAVEL

山行記 三瓶山 四座縦走 ②


子三瓶山で昼食後、再び山歩きを開始する。


笹の原の向こうに見える孫三瓶山へ。
子三瓶山山頂から高度を下げその中腹でこれから進む尾根を望む。

右手に見えるのが孫三瓶山。
そして正面の電波塔が立っているのが女三瓶山。
カルデラの外輪をぐるっと回るのだ。
地形はカルデラそのもの。
室の内池というカルデラ湖もある。
一時カルデラ湖を間近で見ようと想ったが、当目から見てただの沼の様にしか見えなかったのでこの度では尾根を通るルートを選んだ。
カルデラ湖が不気味な蒼だったり赤だったりしたら撮影で行ってみる気になっていたのかもしれないけれど、まぁ、遠目から普通の沼だったのでパス。
一端降ると再び登り詰める時に辛いしね。

であっという間に孫三瓶山山頂。
特に展望はイマイチだったのでそのまま樹林帯の尾根を進む。

で、突然現れた山の山頂ではないような場所に・・・。

大平山山頂だそうで・・・。
開けた尾根といった感じのところにベンチがあり、子供を連れた家族連れが過ごしていた。
丁度ここにつながる東の原からのルートでは観光リフトが通っており簡単にここまで来れるようだ。

そしてここからこの縦走の後半戦。
ラストスパートである。
女三瓶山までの急登を登り、電波塔直下まで進む。

道中行きかう人の中に作業服で背負子に沢山の機材を背負って歩く人がいた。
話を伺うと、なんでもこの電波塔で工事が入っているため、荷物を背負ってここまで登ってきているそうだ。
工事始まる前に、登山で疲れてしまうので大変だろうな。
俺みたいに登山が趣味とかだったらまだしも、そうでない人からしたら苦行以外何物でもないだろう。

女三瓶山山頂で一枚。そして少しばかり休憩。

前半で通ってきた男三瓶山、子三瓶山、孫三瓶山が展望できる。

そして最後となる男三瓶山登りの尾根へ。

サラサラの砂地を通り・・・。

開けた細い尾根道を進み・・・。

目前の山頂を目指す。


そして山頂直下の避難小屋へ。
ここ最近新築されたようで、見た目も中身も非常にきれいでしっかりしている。

ここで泊って夜や朝日の撮影をしてみてもいいかもね。
いわゆる山小屋泊って奴だ。
もう少し実力を付けたらやってみたい。

そして男三瓶山山頂へ到着。
天気は予報通り午後から曇。
朝来た時にみた景色は楽しめなかった。
もう少し朝の晴れ間の撮影をしておけばよかったなぁ。


山頂のお社に挨拶をして、下山ルートに足を踏み入れる。


足を滑らせない様に慎重に。
体力を十分残しておいたので、途中でばてることもなく無事下山。
やっぱり気候が穏やかなのが重要だな。
たぶん夏場だったりしたら、縦走は無理があるかも。



帰宅途中の道路から男三瓶山を望む。
天気予報通り、午後から曇。時折雨がぱらつき始めた。

帰りは三瓶山南にある温泉で汗を流した。

ミネラルが多いようで、茶色に濁った源泉かけ流しの温泉。火山近くだと温泉は期待が出来る。
いい湯だった。やっぱり登山と温泉はセットにしたい。


姫逃池登山口→男三瓶山 1時間20分
男三瓶山→子三瓶山 1時間
子三瓶山→孫三瓶山 40分
孫三瓶山→女三瓶山 1時間
女三瓶山→男三瓶山 40分
男三瓶山→姫逃池登山口 1時間10分


結構歩いたなぁ。
それでも休み休み歩いていたこともあってか、『もう動けねぇ』感はない。
猛暑を過ぎて比較的涼しい中での山行であったのもあるだろう。
水分補給用2Lは空。調理用1Lもラーメンと最後の水分補給で空。
600mlのペットボトルは少し手を付けた程度。
特に補給用の2Lはハイドレーションを使用していることもあり、ザックを降ろしたりせず給水できるものの、残量が分かり辛いのが欠点で、水分補給ペースを誤るとあっという間に手持ちの水が無くなる可能性があるので、ハイドレーションだけの水分しかもっていかないのはご法度だろう。
案の定太平山辺りでハイドレーションの給水口から何もでなくなった。


それに加え汗っかきなので、縦走となれば水分は気持ち多めに持って行った方が正解だ。
今回は途中で補給できる場所なんて無かったしね。


装備はともかく山飯が貧弱。
最近面白い山飯本を購入したので、『山飯を食うための山行』を思案中。
今回昼食時ラーメンを作っているとおじいさんに『えらい楽しむねぇ』なんて言われたが・・・。
ちょっと凝ったものを作ってみたい。



三瓶山は四季を通して見応えがありそうな場所だ。特に十月後半から11月にかけての紅葉は見事らしい。
縦走はせずとも、男三瓶山一座だけでも十分楽しめる内容だと想う。
男三瓶山だけ狙うのであれば、西の原コースの方が等高線の密度も薄いので比較的緩やかに登れそう。
今回登った北側からのルートはほぼ直登に近い。
周回コースを回ったので来た道を戻るという感覚は薄く変化に富み、全体的に展望も良かったこともあってか非常に楽しむことが出来た山行だった。