蒼天遊々な旅

LIFE IS TRAVEL

山行記 三瓶山 四座縦走 ①

朝早くより針路を東へ向けた。
ここ最近天候が悪く山行に向かない日々が続いていたが、この日は天候と休みがうまい具合に合ったのでかねてより目標としていた島根県にある『三瓶山』を目指した。

三瓶山は元は火山であり、有史以来その活動はしてはしてはいないものの、山域中央部には直径約5kmに及ぶカルデラがあったりと、かつて火山だった特有の地形をなしている。

連なる山々を踏破していく縦走を手軽に行える場所は無いかと探しており、5月連休にいった比婆山連峰と並び、中国地方では比較的気軽に縦走を楽しめる山域だと想う。
主峰・男三瓶山を主体としており、東西南北から整備された登山道が山頂へと伸びている。

今回は北の原『姫逃池コース』より主峰・男三瓶山へ直登。
その後反時計回りで各山々を縦走し、再び男三瓶山へ戻って帰路に着くというルートを計画した。
既に季節は涼しくなってきたこともあり、縦走するには丁度いい時期に当たるだろう。


ブナの原生林が続く参道を進み、ひたすら高度を稼ぐ。


北側の斜面という事とここ最近の長雨もあってか、山道はとても湿っており、時折露出してる岩に足を滑らせない様に慎重に進んだ。

高度を上げるにつれて、徐々に木々の背は低くなり、山頂に到着するといきなり大パノラマが広がった。


取り敢えず主峰・男三瓶山山頂へ到着。
24mmのレンズでは収めきれない為、パノラマ合成をしてみると・・・。

やっぱり天気のいい日を選んで登ってきて良かった。
目の前に日本海が広がっている絶景。山の上から海が見える風景はとても美しく感じる。

山頂は傾斜が少なく、草原が広がっていた。

10月後半になってくると、紅葉や金色に輝くススキが見ごろだそうだ。
ちょっとだけ時期が早かったかな?

夏を押し流した台風一過の空はとても澄んでいて、蒼い空に流れる雲も何処か秋めいていた。

山頂に広がる風景を堪能し、ここを基点とした縦走を開始。
西側に伸びるルートを辿り、『子三瓶山』の頂を目指す。

手前に見えるのが『子三瓶山』その奥に見える一回り小さい山が『孫三瓶山』だ。
これから辿るルートが見える。
このシチュエーションが好きで、こういう風景を見ると何故か燃える。
稼いだ高度を一気に下げ、峠に入る。


そして『子三瓶山』への登り道になる。

登り道の中腹より来た道を振り返る。あの山頂から下ってきてぐるりと回り、最後はまた昇ることになるんだね。

終始展望が良く、今来た道、これから行く道に思いを馳せながら進んでいく。

そして『子三瓶山』山頂へ到着。

丁度お昼時になったので、ここで昼休憩。

いつもの奴だけど・・・。
それでも、季節を感じる山並みを肴に摂る食事は格別なのである。

つづく。