山口県と広島県、そして島根県の県境にそびえる寂地山。
山頂はギリギリ山口県にあることから、山口県最高峰とされている。
寂地峡という渓谷の方が有名で、夏場は渓谷にある滝や水辺で遊ぶ家族連れが目立つ場所だ。
この渓谷にある『五竜の滝』を鑑賞しそのまま渓谷の奥へと足を進める。
山口県でも深部にあることから、夏場でも比較的行動がしやすい。
滝の鑑賞ルートを進み、坑道を越えると本格的な登山道が始まる。
山頂まで190分・・・。片道3時間。
登山と言うものを始めて、そろそろ1年。1座片道3時間の行程は初挑戦となる。
谷を歩くので日差しは少なく、嫌になるほどの急登は無いものの、その分移動する距離が長くなる。
鬱そうとした森林地帯&沢縁を歩くことになり、嫌になるほど虫にまとわりつかれた。
これが夏山か・・・。
所々沢を横切る橋があったりと、きちんと整備されており、環境としてはとても良いルートだった。
周辺の山域を縦走することも出来るようだが、今のスキルではとてもじゃないけれどそんな行程は組めそうにない。
長い渓谷を辿り、本格的に尾根に取りつく。
途端にまとわりついていた虫が何処かへ行き、今度はトンボの群れ。
さらに高度を稼ぐと、周りからすっかりと虫は消えていた。
初めて見た花。なんだろうか?
山深く入り込むと普段見かけることのない植物が沢山あって面白い。
尾根道に入ると風景が変わる。
4月頃になるとカタクリの花で一杯になるそうだ。
緩やかに伸びる尾根を進む。
すでに足の筋肉がパンパンで痛い。
虫にまとわりつかれるのが嫌だったので、ほぼ休憩なしで踏破してきたせいもあるのか、普段長距離を歩くことが無いので、一気に疲れが来たか・・・。
少しだけ下山道の分岐点で休憩をして、山頂へ。
寂地山登頂!!
残念ながら展望は深い木々に囲まれてゼロ。
展望が無いと、なんだか『山頂に来た感』が薄いなぁ。
そしてすごいアブの量。
お社にお参りをして、そそくさと先ほどの分岐点まで撤退。
山頂付近もカタクリの自生地のようで、シーズンになると面白い場所なのかもしれない。
下山は別ルートで下山。
木々が美しいルートだった。
これまた、長い道のりを下り。
犬も戻るという『犬戻りの滝』を鑑賞。
下山に至っては、3分の1くらいは車道だったなぁ。
虫も少ないし、道はとてもきれいだし今度来るときは車道を車で乗り付けて、このルートで山に登ろうかな。
木々の間から寂地山の山容をうかがい知ることが出来た。
個人的には山頂が見える方が気が楽で燃えるかな?
そして元来た場所へ無事到着。
久々に長い距離だったなぁ・・・。
帰りに近くの温泉で疲れを癒し帰宅。
そして全身筋肉痛で軽く行動不能状態でしたな。
往路:寂地峡ルート 3時間25分
復路:犬戻峡ルート 1時間49分