またまた、県外の山に向かって遠征。
場所は広島の山奥、比婆山へ。
体力的にどのくらい持つのかのチャレンジと、縦走がなかなか面白いこともあって手軽に縦走を楽しめそうな山を探したところ、この比婆山連峰が今の自分のレベルにあっていそうな雰囲気だった。
さっそく県民の森に3時ごろに到着し、仮眠をとった後、7時に登山開始。
連峰の東の牛曳山から登山を開始する。
雨上がりという事もあってか、山頂は深い霧に包まれている。
天気予報だと午後から晴れるという予報だった。
どちらかというと、雲の中だったのかもしれない。
麓の方はぼちぼち新緑の始まりの様相。
牛曳山の登山道は白樺の木が植えられてあり、霧深さと相まって幽玄な雰囲気を醸し出していた。
もう少し緑の濃い時期だったりすると、コントラストの効いた画になったかもね。
1時間ほどで山頂に到着。
尾根を辿って山を巡っていく。
山頂の木々の背は低いので、すっきりと晴れていれば、これから向かう山々が展望で来て面白かっただろうけど、残念な事に深い霧の中。
行く先々の山頂の展望は全く望めないが、突然霧の中から現れる巨木の雰囲気は抜群だったと想う。
足元には普段平地では見かけない草花がちらほら。
そしていくつかの頂を越えたところで、比婆山連峰でもメジャーどころの毛無山山頂。
山頂は平坦で広い空間になっており、360度の展望が望めそうな雰囲気だったがここでも霧に邪魔をされ全く展望が無い。
石板を見る限りだと、かなりいい展望があることが容易に想像できる。
隣の「ききょうが丘」から先ほどいた『毛無山』を臨む。
風がふいて霧を払っている様子がうかがえた。
このぶんだと予報通り晴れそうだ。
巨木を横切り、出雲峠を下り、再び登りかえす。
うーん。新緑を期待していたけれど、やっぱり早かったか。
木々には小さな芽が出ている程度。
烏帽子山山頂へ到着。
この山頂も毛無山と同じく展望が開けている。
徐々に霧が流され、目の前に比婆山連峰の実態が現れてきた。
いやーいい景色!テンションあがるね!!
この風景が縦走中ずっと見れていたら、結構テンションあがりっぱなしだったかもしれないな。
ここでお約束のランチタイム。
山の奥という事もあってか気温は5度程度。
結構冷え込むので、温かい食事は身に染みる。
そして目の前の比婆山山頂へ。
目的地が目の前にあるのがやっぱりいいな。
晴れた天気と共に一気に山頂まで。
『比婆山御陵』という名で呼ばれており、山頂には巨木に囲まれた岩が祭られていた。
神話に出て来る国生みの神、イザナミの陵墓とされている山で、古くから信仰があるのだそう。
そういえば、すぐ北には出雲大社があるし、何かと伝説には事欠かせない場所なのかも。
縦走路はまだまだ長く、広大に続いているが時間も迫ってきていた為、この比婆山山頂に到着後、縦走路を選ばずに県民の森に続く道を選ぶ。
足元には春を告げる花々。
もう一月もしないうちに、あたりは緑一色になるであろう。
牛曳山から毛無山、烏帽子山を縦走し比婆山山頂から県民の森へ戻るルート
所用時間:7時間38分
ルートも明確になっており迷うことはない。
とはいっても、うっかり標識を見間違って北東のルートを辿ってしまったのはご愛嬌。
登山道の勾配で異変に気づき、地図とコンパスで自分の位置を割り出すことが出来た。
(最初から地図を見ながら進めば問題なかったのだが・・・。)
想わぬところで読図に挑戦出来たのはいい経験になった。
この比婆山連峰、各山に対して登山道が複数整備されており、一つの山頂を目指しても、縦走しても楽しめる山域。
登山道を利用すれば、いつでも縦走からエスケープできる。
また、各登山道の中心は県民の森というキャンプ場につながっているので、スタート地点とゴール地点が一緒にすることが可能なのは非常にありがたい。
県民の森も非常に充実したキャンプ施設であり、帰りには温泉に浸かってきた。
烏帽子岳の東側にも山域が続いており、吾妻山を越えた先にもキャンプ場がある。
南側には立烏帽子山、竜王山と全体図を見てみると今回は全体の半分程度しか縦走をしていない。
全域を回ろうとすれば、よほど健脚か、泊まりでないときついかも。
山域に施設が多い事と、登山道の状態からいえば、キャンプ泊登山の練習には丁度良いかもしれない。