蒼天遊々な旅

LIFE IS TRAVEL

撮り鉄 筑豊電鉄


【5000型】
地元に帰省した時に、近所を走っている電鉄の車両が最新式になっていることに驚いた。
いかにも近代的デザインで、行き先表示が電光掲示板だったり、ノンステップ化されていたり、電子マネーが使えていたり・・・。
幼少の頃に乗っていた記憶とはだいぶ違う。


この鉄道はここら近辺の住人には生活の足で、よく祖母に連れられて4駅ほど進んだ、いまでいうショッピングモールに買い物に出かけていた記憶が今でも残っている。
『チクテツ、チクテツ』なんて言っていたなぁ。


お客さんを乗せないままダイヤとは違う運行で走っており、長時間駅に停車しているところを近寄ってみたらどうやら試運転中のようで、発進までの待ち時間の間、車内を見学させてもらったり、撮影させてもらったりした。
運転手さんに話を聞くと本当に最新鋭機らしい。
もうすぐ2台目が導入されるとの事。


【3000型】
俺の記憶で最も古い物が濁ったクリーム色の車両とムックの様なくすんだ赤い色の車両の2種類で、赤い色の車両の床が木製だった。
丸目で何処かすっとぼけた様な顔つきで、行き先表示もトイレットペーパーの様に巻き取り式だったり、今想うとレトロの塊だった。


今では車輛全体に広告ラッピングが張られており、昔と比べると何処か色鮮やかだ。

家の近くの駅は、やはりというか世界遺産登録された水源ポンプ場の広告で埋め尽くされていた。


家の目の前の線路を独特のモーター音とお馴染みの汽笛を鳴らしながら過ぎていく様は、俺にとっての原風景だ。