蒼天遊々な旅

LIFE IS TRAVEL

山行記 十方山 〜瀬戸の滝ルート〜 前篇 

・・・当ブログもなんだか登山記が多くなってきたなぁ。
過去の広島編はスキューバーダイビングの記事ばかりだった時もあったりするので、振り返ってみた時に色々な移り変わりを確認することが出来て、記録としては良いんだけどね。



今回は初の県外の遠征。
お隣の県の広島の吉和へ足を運ぶ。なんとなく登山の感覚が掴めてきたことと、いつもよりも長い距離を走破してみようと想い、『十方山』へと足を向ける。
広島県で3番目に高い山で、山頂までの距離が長く、さらには登山口から山頂までの標高差が大きいのが特徴だろう。
1200mほどで森林限界が現れるのも見どころだ。
時期的に紅葉でもあるので、紅葉散策の気分も味わえたらと想う。



結構お客さんの多い山なのだろう。登山口にはトイレが設置してあったりしたが、駐車場に置いてある車の量は平日という事もあってか少なかった。
実はこの十方山、5年ほど前に広島に住んでいた時に『登山なんてしてみようかな』なんて勢いで向かってみたものの、登山口の雰囲気に負けて引き返してしまったところだったりする。

近くにある滝を見ただけで帰ってしまった。
あの時は登山用品どころか靴も持っていなかったし、500mペットボトル1本とカメラバックだけで、今想うと無謀にもほどがあったな。


あの時躊躇してしまった登山口も、今となってはテーマパークの入り口の様に見える。
臆することなく、そしてペースを乱さず山頂を目指す。

ここら辺ではメジャーな山なようで山道も踏み固められており、傾斜はきついものの道の状態は非常に良い。

急登を少し登ったところで瀬戸の滝への分岐が現れるが、時間を見て帰りに滝の見学をするように考えていた為、ここは兎に角山頂を目指す。

片道だけでみても、今まで登ってきた山の倍以上の時間はかかり、初の長丁場になるのでなるべく一定のペース保って息を乱さない様に歩く。

空気が澄んで気持ちがいい。
深い森を突き進む。


途中、ガイドブックでも目印として描かれてあったブナの巨木と出逢う。
確かにこれはデカいわ。
ここまでの経過時間は44分。
うーん。地図だと山頂まで4分の1ほどしか来ていないぞ。


色づき始めた山を横目に見る。
もう少し遅ければ紅葉の山道を歩くことが出来たかもしれない。


ブナの巨木を過ぎ、さらに高度を上げると尾根に出た。
下界よりも気温が低いこともあってか、意外に暑さでへばってしまうことが無い。


ようやっと5合目。1時間7分経過。


ふう。さすが登り応えがあるなぁ・・・。
この時間だったら今まで登ってきた山だと山頂には着いている。


つづく。