蒼天遊々な旅

LIFE IS TRAVEL

アストロソーラーフィルター

会長から借用したレフレックスレンズ。
昨年1回目に借りた時に太陽観測用に『アストロソーラーフィルター』なるものを頂いていた。
これでレフレックスレンズ用のフィルターを自作すれば太陽観測も可能となる。
この『アストロソーラーフィルター』なんといっても銀紙のようなペラペラのシート。
特に枠があるわけでもなく、糊付けする部分があるわけでもなく・・・。
要は、このシートを使って自作しやがれなのである。
取扱説明書には、太陽観測は危険を伴うので決死の覚悟で臨めとばかりの注意事項。
そして、フィルターは段ボールを丸めてシートを貼り付けて、ええ塩梅になるように作ってみるべし。
との文言が・・・。
説明書にこれだけ『段ボール』という文字が飛び交っているのは珍しい。
会長のフィルターを参考にさせてもらったが、やはりここでも段ボール。
前回お借りしたときには、段ボールが手元にないのとどうも創作意欲と時間が無かった為、保留していたが、今回段ボールと暇を持て余す時間が家に転がっていたため作ってみたわけだ。
D4とか高級レンズの空箱とかあれば、これ見よがしの贅沢で使ってみたのに・・・。

んで、こんな感じ・・・。

センスの問題だろうけど、小学生の図画工作レベルですな。

会長のアドバイスを素に、
①フィルターを傷つけないようにフードを付ける。
②対物レンズ側も、直接フィルターとレンズが接触しないようにクリアランスが確保できる仕組み。


サランラップ並みのペラペラシートを安全上の観点から保護するには必要な要件だろう。
厚さ0.012mmという数値は不安を助長している。
『段ボール』を丸くドーナツ状に切り抜いた円盤2枚の間にフィルターを糊付けしサンドイッチ。
短冊状に切り出した『段ボール』をレンズに巻きつけて長さ調整。
各々木工ボンドで貼り付けて完成。
『段ボール』様様である。
この『取って付けた感』が半端ないがいずれ何とかしよう。
やはり見た目の第一印象は大切だ。

会長のレポートには1年ほどでフィルターが劣化したとのこと。
ただし、会長の太陽観測の度合いを見ると晴れた日はほぼ毎日使用しているのを比較して、俺が使う分にはほとんど劣化しないだろうと判断。
本来ならばフィルターは劣化消耗品と判断し、簡単に交換できる仕掛けを組み込む必要があるが、今回は割愛。
大事に使って、壊れたら使い捨てで終わろうと思う。
フィルターはもらい物で、今回の制作にかかわるコスト『0』。
これだけでも十分だろう。
愛用している一発屋フィルターND100000は1万円。
アストロソーラーフィルター20×29㎝で2800円。
φ77mmのフィルターなら4枚はゆうに作れていた。
そのあたりの事情を知ったのは2012年の日食だったなぁ。


『もの造り』携わる身として、『売れるくらいの品物を造る』がモットーなので『段ボールは素材としてイマイチ』との思いがあり一時期塩ビパイプの組合わせかプラ板の切り出しで何とかならないか画策したが、結局『段ボール』に収まりましたなぁ。
厳密に言えば『妥協』かも?
いやいや、コストと廃品利用という観点でとらえれば、立派なものか?

これが、高価そうなガラス製品だったら、絶対に『段ボール』では作ってないかな?



【 Nikon1 V3 + Reflex Nikkor 500mm F8 + アストロソーラーフィルター 】


おまけ。


レフレックスレンズを普通の撮影で使ったら、どんなもんか。
庭先から煙突を覗いてみる。
レフレックスレンズ特有の2重ボケ。
大気が揺らいでいるのでピントの追い込みは難しいなぁ。