4つの焔に囲まれたステージが立ち上がる。
此の結界に入るべからず。そして、外へ出るべからず。
さあ、今度は俺達の番だ。
幻想的とはいかないが、魅せれる物を見せてやろう。
恐れるものは何もない。
アイリッシュ音楽が鳴り響く。
今回は『ムビラ』の奏者であるマチュ不在とのことで、今日の為に音楽を集め編集した。
持ち込んだ音源でステージをやるのは第一回のとも人のおまつり以来だ。
広島ポイ部のほとんどのメンバーは急きょ変更された日程に調整が効かず。
実質広島ポイ部で参加できたのはA☆Pさんだけだった。
最悪一人での演技になるのかなと思っていたが、例の如くケンジ君が会場に居たのですかさず誘い込んだ。ケンジ君とは俺がパフォーマンスを始めて以来の付き合いで、今のところステージに立った時の相性が一番いい。
さぁ。飛び込もう。
そして音源は変わり、和太鼓の乱れ打ち。
日本古来の音楽を会場に鳴り響かせた。
新技発動。実際の演目で発動させるのは初めて。自分でもどうなっているのかわからないが改めてみると大迫力だと想う。ケンジ君曰く『男祭(笑)』との事。
何の打ち合わせもしていないが、ケンジ君との立ち位置入れ替わりも抜群のタイミング。
そして倍速にしたようなケンジ君の早業大立ち回りはこのステージ一番の見どころだろう。
A☆Pさんも美しく安定した動きだ。
あっという間に終わったステージ。
会場は大いに盛り上がってくれたようだ。
ステージ後はいろいろな方が話しかけてくれて、沢山のお褒めの言葉をいただいた。
会場に居た子供たちも大興奮だった。
最悪一人かもという状況で、一時はどうなるかと想っていたがほぼ即興とはいえ、かなりまとまった演技が出来て良かったとおもう。
会場で演技を見てくれていた『天楽仙人』も、
「ファイヤーパフォーマンスはいろいろな道具を使い分けてステージをやることが多い中で、ポイだけであれだけのステージを披露できるのはなかなかいない。昨年よりも良くなっている。」
と、お褒めの言葉をいただいた。
保険で2パターン用意していた音源も全て使うことが出来たし、いったん音源が決まったのでこれで練習を重ねてみようと想う。
打ち上げで、例年通り鍋パーティを行い、ささやかにステージの成功を祝った。
お酒を呑んで、用意した薪がすべて燃え尽きるまで焚火を愉しんだ。
台風が近づいているとはいえ、会場は穏やかな空気だった。
翌朝、会場は撤収モード。
本来ならもう一夜を過ごす予定だったが、雨風が強まる前にみんなに再開の約束をして、この『とも人のおまつり』の会場を後にした。
ありがとうございました。
達者でね。元気でね。
また、必ず逢いましょう。