台風の影響で延期になってしまった『船方ギャザリング』。
昨年は豪雨被害を被った中での開催。
今年は台風が直撃の予報だったので、8月のお盆から10月へと変更になった。
変更の10月4日、5日も台風が付近をかすめる予定だったが、出演予定となっていた4日は天候も良く、無事開催・出演となった。その後の5日も雨にはなったが酷い事にはなってはいないはずだ。
この手のイベントは常に天候に左右されるので主催者側は気が気でないだろう。
特に昨年は酷い豪雨災害を会場目の前で食らっているので、今年の日取りを延期と決断したのは英断だと想う。
夏のパサール合宿から約二か月。
その間に追加での練習はほとんどできておらず。
途中防府の野外イベントにも出演予定もあったが、諸事情ありドタキャン。
今年初めての出演となった。
自分が大道芸を始めて、野武士のように山河を駆け廻っていた頃と比べると、恐ろしく出番が減ってしまった。
シーズン中ピーク時には毎月1本から2本のステージをこなしていたことを想うと、なんだか今の状況が勿体なく思える。
時折、何かに飢えていた感覚で暴れまわったあの時に戻りたいと想うことすらある。
練習量も出演量も激減したお陰で、成長率は自己申告でも伸び悩んだままだ。
それでも、武者修行時代に染み込んだ体の動きだけでも何とかやっていけている。
きっとそれだけでは駄目なんだろうけど、そんな俺を戦力と誘ってくれるストークバムにはどんなに感謝しても足りない。
数少なくなってしまったこの場に、せめてできることと言えば、全力を尽くすことぐらい。
ステージはストークバムのタケさん、にゃん太さん、そしてチャップさん。
パサール合宿で一緒だった長崎のシュウさん。
なかなか手堅いメンバーだと想う。
動画も中途半端ばかりだが、とりあえず活動しているよという報告まで。
勉強がてらに他の人のパフォーマンスを見ていたりはするが、やはりそれを見て、体に叩き込まないと実戦では発揮できない。
新技(新道具)のテストもやったが、結局どうだったのか良く解らないままだし・・・。
野外で広々とした会場で例年イベントをしているのだが、延期や台風の影響もあってか今年は縮小された雰囲気だったなぁ。
例年だとDJばかりでなく、いろいろなパフォーマーや神楽まで出てきた色とりどりのイベントなので、来年こそは天候に恵まれてもらいたい。
雨を警戒して屋根のある場所でこじんまりとしていたが、それはそれでまるでクラブにでも来たような気分を味わえた。クラブ遊びも久々だったこともあるか。
個人的には、半屋内でファイヤーパフォーマンスをできたのは良い経験だった。
(残念ながら動画無し。)
火力も技数もかなり抑えないといけないので、パフォーマンスが大変だった。
数々の課題だけが山積し、なかなか進歩できていないかもしれないがそれでも前線に立てれるのは本当に恵まれている。
【手招き】
一度踏み出した道。
危険と隣り合わせのパフォーマンスを繰り広げる中で、日常のモヤモヤした思考が『無』になるときがある。
ツマラナイ仕事の事やどうでもいいことに疎外され悩まされる思考が、目の前で燃え盛る焔の中に放り込まれ、リセットされる。
なぜこんなことをやっているのかさえも時折消えてしまう。
俺はその感覚が大好きだ。
この大道芸というスタイルは、どうやらなかなかやめれそうにはないようだ。