さて、無事にスマートフォンケースを完成させ、無事に本人の手元へ旅立った。
依頼のあったスマートフォンケースはバイクを乗る人には丁度いい感じのものだったのではないかな?
そもそも、バイク乗りの好きそうなデザインを取り入れているつもりなので、どうしても武骨な雰囲気のものになってしまう。
依頼分と同時進行で同じもの(厳密に言うと寸法違い)を製作。
もちろんスマホを買い替えた自分用に、だ。
kazuさんとの違いは寸法的なところと、もともと被せの内側に打っていた刻印を外側へ出したこと。
部品点数も少なく、できるだけシンプルなデザインで製作。
以前作ったスマホケースはケースに入れたまま画面操作が出来ていたが、今回のスマホは本体の淵いっぱいまで画面があるので精度が技術的に出せないのと、画面部分を大きくくり抜くことで材料の無駄が多いということで割愛。
単純に入れるだけのものにした。
ベルトに通すタイプのケースで、バイクに乗って風雨にさらされてもいいようにマチところに耳を出して、埃や雨が入りにくい構造にした。風当たりが良いように全体的な厚さはできるだけ薄く製作。
時速300キロでも大丈夫なようにという依頼はここら辺で反映させている。
ベルトループも、今までのケースではボタン一つだが、二つにして外れにくくしている(つもり)。
そしてkazuさんのものと違うのは、ベルトループの上にもう一つ金具を追加。
以前購入したRASTIC製の革バックの金具に引っ掛けられるように仕様変更。
この手の輪っかの金具は普段使っているベルトにも使用しているので、俺の場合あるといろいろと便利なのだ。
本格的にバイクで走るときはベルトループにしっかり固定、ちょっとお出かけだとベルト通しや金具に引っ掛けて使える2WAY仕様だ。
こういったマイナーな要求やこだわりを出せるのは手作りオーダーの醍醐味だろう。
色白でまだまだダサい。
革はサドルレザー、糸は摩擦に強いナイロンシニュー。
経年変化で革は飴色に、糸は銀色っぽくなるので楽しみだ。
赤いワンポイントが欲しかったので、実はコンチョ隙間から覗くように赤い革を仕込んでいる。きっと年がたつと目立つぞ。
【デザイン画と完成品を比べると、完成品がやたらと細く見える。】