蒼天遊々な旅

LIFE IS TRAVEL

回顧録 風のまつり2014

風のまつりに滞在していると、一度くらいは雨に逢う。
風のまつりを知り、毎年通ってもう5,6年にはなろうか。
毎年テントを張って連泊する中で、決まって雨に見舞われた。
当然、夏の山。上昇気流に乗った雲が山の頂上で雨を降らすのは目に見えている。
雨くらい降るのは至極当然の事だった。


今年はパサールからの帰路、途中立ち寄る程度の訪問となった。
昨年まで毎回長期滞在をして、毎日朝から晩まで飲み明かしていたのがウソのようだ。

龍太郎さんのいなくなった祭りは霧雨に包まれていた。
祭の開催時から雨の予報で、最終日となる今日も雨が上がる雰囲気ではなかった。

特に昨晩からの雨は猛烈で、俺が到着する前までかなり大変な状況だったそうだ。
東南アジアのバラック市場のようにひしめき合っているはずのテントサイトも閑散としている。
長雨に嫌気をさして祭りのファイナルを目前に撤収する人もちらほらいたそうだ。

あまりにもの荒天で今日の屋外のステージでのライブはすべてキャンセル。屋内のステージで細々とライブをやっていた。
ステージ前にはたくさんの店が並び、お客さんで賑わっているはずが今回の風のまつりでは大雨の影響か、店を閉じているところがほとんどで、ステージ前の広場にはほとんど人がいない状態だった。

発起人の一人、龍太郎さんの死後の風のまつり。
まるで、祭り全体が涙を流しているようだ。


万が一にも出逢えるかもと思っていた『とも人』のコダマさんとも再会し情報交換できたし、久々の再会となった友人達とも挨拶を交わすことが出来た。




祭は、霧雨に包まれ何処と無く寂しいオーラに包まれていた。

皆に挨拶だけかわし、霧に包まれた会場を後にした。