春が芽生えているそんな中で、ある現象を見た。
最近、写真の関係で仲良くなったおじさんがいて、その人が珍しいものを見つけたと見せてくれたので写真に収めてみた。
ふむ・・・。
キノコだ。しかしよく見てみると根っ子であろう部分が何か『いびつ』。
そう、この根っ子と思わしきものの物体の正体は、蝉の幼虫である。
何年も土の中で生活をして、やっとの思いで地上に出ようとする蝉の幼虫。
それが寄生され菌類の苗床となり、その生涯を終えた。
いや、この場合はキノコとしての『生』が新たに始まったのだ。
華咲き乱れる春の空。
その空の下、地中深くで広がる命の戦い。
自然界はニンゲンが想い描くより、過酷だ。