NIGHT RUN

雨も上がったことだし、久々にナイトラン。
エンジンをかけ、ギヤを入れる。
ゆっくりとアクセルを開き、静かにクラッチをつなぐ。
その儀式を終え、暗闇の中へと走り出す。
ギヤはリズミカルにシフトアップしていき、夜の速度に目と感覚を徐々に慣らしていく。

まだ、夜は少し冷えるな。
でも寒い星空の下を走ることで、自分が研ぎ澄まされる感覚がする。
まるで長い冬に貯めていた、心や身体の不要物を削いでいく感じだ。

そんな、雨上がりの夜。