蒼天遊々な旅

LIFE IS TRAVEL

とある街の行く末

小さな街だ。


その街の商店街は閑散としている。


田畑を埋めて立てた郊外型のショッピングモールに客をとられ、客足は遠のいた。


賑わっていた百貨店も、儲けが出ないので今月で閉店だ。
そもそも『百貨店』なんて言葉は死語だ。

そんな跡地には駐車場。

アーケード街は歯が抜けたようなマヌケな町並みになってしまった。



古い古い立体駐車場。あの百貨店の錆びた残骸。

]
そのすぐ隣には廃墟を中途半端に取り壊して作られた駐車場。
「前向き」という言葉が何故か哀しい。


駐車場の奥に見える廃墟に、この町並みの未来が見えた。




どうせショッピングモールもいずれこうなるさ。