蒼天遊々な旅

LIFE IS TRAVEL

回顧録 とも人のまつり 2 回帰の時


全ての明りが消され、ステージが4つの炎に浮かび上がる。


マチュの奏でるムビラの音が優しく鳴り響く。

初めて聞く音色。でも、何処か懐かしい。


会場は静まり返っている。



在るのは静かな音色と、炎だけ。


目の前に見えるシンプルな世界は恐ろしく荘厳に見えた。



今日、このときの為に皆は鍛錬を積んできた。
打ち合わせもしっかりしている。



恐れるものなんて何も無い。
恐れるのは今、手にしている炎ではない。
恐れるべきは、怖気づいてしまう『弱い心』。
主導権は炎ではない。制するのは自分自身。




大きく息を吸って、


4つの炎の中心に飛び込んだんだ。




円 DAISUKE。

「ポイ部」で唯一のダブルスタッフ使い ひらってぃ〜。

大技アンチスピンスピンクローバーを広げる A☆P。

ポイ部の紅一点 アマネ。

スネークポイの南十字アキラ。




写真は愛機D4を三脚に固定してインターバルの自動無人撮影。
動画はミロ姉さんにお願い。
どうしても動画と写真を残したかった。
設定と、画角を自分で試してきていたので、無人撮影は完璧だった。



30分のステージが終わる。
皆初めてのステージとは思えないくらい巧くやってくれた。
ステージ直前A☆Pさんとアマネさんは極度の緊張のあまり、とんでもないことになっていたけどよく乗り越えてくれた。二人とも感謝しております。
アキラさんもひらってぃ〜も、想像以上に技が凄い。


皆上達しているよ。
とても良かった。


皆この日のために、道具を揃え、練習してきたんだ。
離れていても、みんなの気持ちは感じ取れた。
だから俺も鍛錬を重ねたんだ。


俺もこの一年は、ポイの技術もさることながら、ストークバムの傘下に入れてもらい、ステージの流れや運営手順を学んできた。
なんとなく現れて、グダグダと消えるのは格好悪いし、主催者にもお客さんにも悪いからだ。


わざわざファイヤーを見るために帰るのを遅らせてくれている人たちも居た。
そんな人たちに意味の分らないステージを見てもらいたくなかった。


あっという間にステージは終わる。
気の利いたMCは出来なかったが、綺麗に終わることが出来たと思う。


見てくれた多くのとも人の参加者、ありがとうございます。


「広島ポイ部」ありがとう。
俺がやってみたかった、一つの目標を達成することが出来たよ。
主催者からは絶賛でした。
皆個性があって、ステージでもそれが確実に現れている。
同じアイテムながら、それぞれ違う表現を出来るとてもいいチームだ。
結成してまだ間もないチームだけど、この世界で渡り合えるくらい出来るチームになったと思うよ。

俺にとってとても大切な『とも人』だ。



ステージが終わったら、頂いたお酒で乾杯をして鍋パーティーをした。


この祭でのステージをきっかけに皆思うところがあったようだ。


それぞれの想い、決意を新たに祭の会場を後にした。