初めて聞く音色。でも、何処か懐かしい。
会場は静まり返っている。
在るのは静かな音色と、炎だけ。
目の前に見えるシンプルな世界は恐ろしく荘厳に見えた。
今日、このときの為に皆は鍛錬を積んできた。
打ち合わせもしっかりしている。
恐れるものなんて何も無い。
恐れるのは今、手にしている炎ではない。
恐れるべきは、怖気づいてしまう『弱い心』。
主導権は炎ではない。制するのは自分自身。
大きく息を吸って、
4つの炎の中心に飛び込んだんだ。
円 DAISUKE。
「ポイ部」で唯一のダブルスタッフ使い ひらってぃ〜。
大技アンチスピンスピンクローバーを広げる A☆P。
ポイ部の紅一点 アマネ。
スネークポイの南十字アキラ。
写真は愛機D4を三脚に固定してインターバルの自動無人撮影。
動画はミロ姉さんにお願い。
どうしても動画と写真を残したかった。
設定と、画角を自分で試してきていたので、無人撮影は完璧だった。
30分のステージが終わる。
皆初めてのステージとは思えないくらい巧くやってくれた。
ステージ直前A☆Pさんとアマネさんは極度の緊張のあまり、とんでもないことになっていたけどよく乗り越えてくれた。二人とも感謝しております。
アキラさんもひらってぃ〜も、想像以上に技が凄い。
皆上達しているよ。
とても良かった。
皆この日のために、道具を揃え、練習してきたんだ。
離れていても、みんなの気持ちは感じ取れた。
だから俺も鍛錬を重ねたんだ。
俺もこの一年は、ポイの技術もさることながら、ストークバムの傘下に入れてもらい、ステージの流れや運営手順を学んできた。
なんとなく現れて、グダグダと消えるのは格好悪いし、主催者にもお客さんにも悪いからだ。
わざわざファイヤーを見るために帰るのを遅らせてくれている人たちも居た。
そんな人たちに意味の分らないステージを見てもらいたくなかった。
あっという間にステージは終わる。
気の利いたMCは出来なかったが、綺麗に終わることが出来たと思う。
見てくれた多くのとも人の参加者、ありがとうございます。
「広島ポイ部」ありがとう。
俺がやってみたかった、一つの目標を達成することが出来たよ。
主催者からは絶賛でした。
皆個性があって、ステージでもそれが確実に現れている。
同じアイテムながら、それぞれ違う表現を出来るとてもいいチームだ。
結成してまだ間もないチームだけど、この世界で渡り合えるくらい出来るチームになったと思うよ。
俺にとってとても大切な『とも人』だ。
ステージが終わったら、頂いたお酒で乾杯をして鍋パーティーをした。
この祭でのステージをきっかけに皆思うところがあったようだ。
それぞれの想い、決意を新たに祭の会場を後にした。