蒼天遊々な旅

LIFE IS TRAVEL

回顧録 パサール 月の遊庭 2 炎夜

夜の帳が訪れる。


不気味な空に、炎が燃える。



バックミュージックは奈良より『Rejo Regaro』

山口『ストークバム』のにゃん太さん、広島から炎人のケンジくん、そして不知火のDAISUKE。もう各地の大戦で組んできた歴戦の勇士達だ。
去年と比べるとパフォーマーは3人と少ない。
でも、この3人だから何も恐れるものは無い。
いや、この3人だからこそ、今ステージの上に飛び込みたいんだ。



ケンジ君もパワーアップしてるなぁ。
衣装は俺が黒で、彼が白。
パフォーマンスも陰と陽で対極。
いいコンビを組めたよ。この夜は完璧だった。
彼とは数年前に風のまつりで一緒にパフォーマンスをして以来、各地のお祭で再会しては火をつけて、ステージで語り合った。



連絡先も知らない。
お互い本名も知らない。
大事なのはそんな繋がりじゃない。
こうして出逢えたときに、背中を合わせて繋がって、一緒に遊べるかって事なんだよ。



そして、

奈良大介さんライブのオープニングに競演。
まだまだ、足りなかったんだな。
それを察してくれているかのような 奈良さん。
我が好敵手『周防アマゾネス』は昼間この人の鳴らす太鼓でソロを披露した。
当然、俺も出さしてもらうぜ。




今年もかなり燃やしたぜ!
とても楽しかったし、本当にいい経験になった。
まだまだ、俺は修行が足りない。精進していきまっせ!





ちょっと裏話になるのだが、実は『Rejo Regaro』とは初顔合わせ。
どんな音楽なのか、どんなスタイルなのか全く分らず。
ただ、セッティングとして、このバンドでファイヤーをやってくれとの依頼だった。
このバンド、ハイクオリティー!
そして、お客さん大盛り上がり!
なんてこった。出る幕無いぞ。
そもそもタイミングないし。呼んでもくれないし。
事前の打ち合わせでは、バラードに噛ましたいとバンド代表から言われていただけで、どうなることやら・・。そもそも、うっかり飛び出してバンドの演奏を潰すんじゃないかと不安いっぱい。


40分もファイヤーできないから、4曲くらいまでは様子を見てそれから飛び込もうとなった。


正直タイミングなんてどうでもよかった。
四の五の言わず、飛び込んだんだ。




そして、今回の演舞となる。
当然バンドは「どうしてもバラードでやりたい」との事だったので、飛び込んできたタイミングで曲目変更。
そして流れる曲が超バラード。
素敵です。本当に素敵。でも・・・。ファイヤー?
直前のお客の盛り上がりで距離が近く、ファイヤーをやるには非常に危ないと思っていたのだが、それよりももっと危ない動きをするケンジ君がハイテンションのお客をたたき起こし、蹴散らして、空間を作ってくれました。
やはり、俺の相方はこの人しかいない!ナイスフォロー!


「今回は、かなりレベルが高かった(色々な意味で)。ステージ慣れしていない奴はこの場に出れていない。この3人でチームを組めてよかった」(にゃん太さん)


演舞の後に、3人で大笑いしながら「バラードに火をつけてやったぜ!」とお互いの健闘を称え、ビールで乾杯した。

出来れば、音源はボーカル無しのインストがいいなぁ。


祭の夜は、始まったばかり。