前日に荷物は積み込んだ。
気付いた時には走り出していた。
途中、ヒッチハイクで福岡から岩国まで来ていた友人のリョウとレイナをピックアップ。
二人とは虹の岬祭以来だ。
あんな小さい車に2世帯分のキャンプ道具と3人が乗れるとは思っても見なかった。
羅漢高原へ向かう。
高原とあって涼しく、まだアジサイが咲きかけだった。
会場へ入り、テントを設営する。
初日とは思えないほど人が多く、毎年テントを立てているところへは住めそうに無かったので、オートキャンプ場にテントを建てる。
車の隣にテントを立てれるのでなかなか便利だ。
早速ちゅら嬢と出会い行動を共にする。
昨年逢った、はな嬢ともであった。
毎年、年に一回だけここで出逢う人たちが居て、そして受け入れてくれるし、受け入れられる。
祭の醍醐味だと思う。
だから、俺はこれからの4日間を大事に過ごしたいと思った。
静かに、静かに。
祭が開いていく。
子供達と遊んで、仲間達と呑んで、食べて・・・。
そして夜の帳が訪れる。
前夜祭が始まった。
山の奥、遠くで太鼓の音が鳴り響く。