蒼天遊々な旅

LIFE IS TRAVEL

握手

今日は平日だったが、かつての恩師と親友と3人で広島駅の居酒屋で酒を呑み交わした。
俺が広島から山口へ戻るので、景気付けに呑もうと言うのだ。



色々な話をした。
少人数での呑み会。
平日の小汚い居酒屋。
客は俺たち3人だけ。
じっくりと話すことが出来た。
楽しい飲み会だった。



その帰り道、駅前で親友の彼と別れる時、彼から握手を求められた。



彼とは、俺が社会人になった10年前に広島で出逢った。
当時、俺たちは会社の用意した4畳半二段ベット付きの小さな部屋に2年間二人で住み、寝食を共にした。

ルームメイトだった。
そして、俺は山口に移住することになり別れる事になった。



その時の別れ際、彼から握手を求められた。



握り返した感触は、今も、十年前も変わらなかった。


俺はまた、広島を出て十年前と同じように山口に移住する。




俺も彼も10年老けたが、握った手の『こころ』の感触は同じだった。