蒼天遊々な旅

LIFE IS TRAVEL

祝の夜

今日は、担当しているクラスの飲み会が開催された。
若い衆ばかりで、相変わらずにぎやかだ。
その呑みの席で、突如照明が落とされ、「ハッピーバースディー」のコールが・・・。
実は今月は俺の誕生月だった。
クラスの教え子達が、サプライズを用意してくれていたのだ。
四角い大きなケーキに「ハッピーバースディ 大介」の文字が。
突然の出来事に頭が真っ白になった。

俺の家系は、記念日なんかに疎い。
そんな家柄で育った俺は、自分の誕生日なんかに興味なかったし、そんな物は、いつの間に過ぎ去っていた。

今日は、自分自身の誕生日なんか無関心な俺に、祝の席が設けられた。

こんなにも多くの人に誕生日を祝われたのは28年生きてきた中で初めてだ。

訳もわからず、嬉しくて、涙が出そうだった。


この瞬間、俺は世界で一番の幸せ者だったに違いない。

今、生かされていることに、こころからの感謝。

企画してくれたノムさん

ありがとう。

クラスの皆。

ありがとう。

お約束の、ケーキに顔を突っ込むのも、初めての出来事だ。