蒼天遊々な旅

LIFE IS TRAVEL

裏家業

裏家業…というほどでもないが、革細工をやっている。
山口県に住んでいたときに非常にお世話になった方が革細工の職人だった。その人に、キーケースとウエストポーチを作ってもらった。
この世に唯一つの逸品だ。
年月を重ねると、火に焼け、手垢などで汚れ、非常に渋く変化する。それがたまらない。自分だけのモノになった気がして、愛着を持つ。
昨今のものは全て使い捨てのものが多い。
壊れたら捨てる。
新しいものが出たら今のものを捨てる。
ケータイも、
カメラも、
時として、車なんかも使い捨てではないだろうか。

今は山口を離れ、広島に住んでいる。その職人さんにいろいろと作ってもらおうと思った矢先、引っ越すことになった。
欲しいものが手に入らないフラストレーション・・・
そんなとき革細工の基本セットなるものが売られており、早速購入。
それがきっかけだ。
作ってもらったキーケースとポーチを参考にガイドブックを見ながらいろいろな物を作り始めた。
これがなかなか楽しい。
見る見るうちに思い描いていたものが完成していく。
まだ、駆け出しで量販店に売ってあるほど立派なものではない。
でも、五月連休の時に友達になった人に、革で作ったカメラのストラップを気に入ってもらい、お金を払うのでかっこいい奴を作ってくれと頼まれた。
今、新たにデザインを興し、自分用に試作品を完成させ、これから友達用のストラップを作っていくところだ。

これが、完成したストラップと愛用のカメラ

デザインは自分ではかなりお気に入り。
最近覚えた石の埋め込みを施してみた。
石は「ターコイズ
自信・勇気・行動力を司る石だ。
写真家としては必要な力ではないだろうか。
そしてターコイズは古代から守護石(旅のお守り)としても利用されていたそうだ。
写真家は皆旅をしているのではないだろうか?
カメラを持って旅をする俺にとっても縁起もののようなストラップ。

皆が持っているカメラのストラップには同じようにデカデカと「CANON」だの「NIKON」だのの刺繍が施されている。
それらより一線を超えたストラップ。強烈な個性を出せるのではないかと期待している。
誰かに使ってもらうことを思うと、愛着を持って使ってもらいたいし決して「使い捨て」にはされたくは無い。
壊れることがあったら修理しますので、長いこと使ってあげてください。
自称、見習い革職人のすべて手作業による一品。この世にたった一つのストラップでございます。